留学生のための英語による就職支援
先日のブログで、2020年までに海外からの留学生を30万人受け入れるという日本政府の「留学生30万人計画」について触れましたが、留学生の受け入れを増やそうという施策は他の国・地域でも積極的におこなわれており、世界的に優秀な留学生の獲得競争が激化しています。
英語のみで学位が取得できるコースが増加
特に、国際共通語である英語を母語とするアメリカやイギリス、オーストラリアは毎年多くの留学生を集めており、これらの国に負けぬようヨーロッパやアジアの地域で英語を母語としない国の中には、優秀な留学生を獲得するために大学の授業を英語でおこなうことを積極的に推進している国もあります。
日本でも、優秀な留学生を増やすために文部科学省主導で大学の国際化が進んでおり、2009年から始まった『大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30)』や、2014年から始まった『スーパーグローバル大学創成支援事業SGU)』によって、採択を受けた大学において、英語のみで学位の取得が可能なコースが新設され、日本語による試験を全く受けないで日本に留学する留学生が増えてきています。
このように、大学の国際化によって外国人の日本留学の門戸が大きく開かれ、優秀な留学生が増えていく一方、日本語学習歴が浅い留学生も増えていきますので、そこで問題となるのが、「卒業後の就職」です。
問題は卒業後の就職
日本で数年暮らした留学生の中には、卒業後もそのまま日本で生活したいと考える留学生も多く、また、理工系の留学生の場合は母国には日本で学んだ高度な技術や知識を活かせる会社がないため、卒業後は日本のメーカーに就職したいと考える留学生も数多くいます。
ただ、日本で就職を希望する場合、事務職はもちろん、技術職でも高いレベルの日本語を求められることが多く、日常会話レベルの日本語しか話せない留学生にとっては非常に厳しいハードルとなります。当社でも、高度な技術や知識を持ち、日本の大学で意欲的に学び、日本で働くことを熱望しているのにもかかわらず、日本語力が足りないため、泣く泣く帰国していった留学生を数多く見てきました。
そこで当社では、この問題を解決するために、英語のみで学位が取れるコースや研究室に在籍している留学生を対象に、「英語による就職活動セミナー」や「英語によるキャリアカウンセリング」を実施しています。
英語による就職支援で就活に対する不安を軽減
セミナーでは、就職活動開始時期が迫っている留学生には企業の選び方・探し方、履歴書の書き方、面接対策といった即効性のある内容をご提供し、就職活動開始までまだ時間がある留学生には日本企業での働き方やキャリアパス、日本の就職活動の仕組み、日本就職で必要な日本語レベルなどを理解してもらい、留学期間中に計画的に日本語を学ぶ動機づけにつながる内容をご提供しています。
キャリアカウンセリングでは、留学生の国籍、専攻、キャリアプランに応じて一人ひとりの状況に合わせたアドバイスを英語でご提供するほか、履歴書添削や模擬面接など日本就職につながる実践的なサポートをおこなっています。
日本で就職するためには、一定レベルの日本語力は必要です。ただ、日本語よりも英語が得意な留学生に対しては、日本の就職活動を説明するにあたり、いきなり「新卒」「総合職」「内々定」など、今まで聞いたことがない日本語で説明するよりも、馴染みのある英語にて説明する方が理解が早く、就活に対する不安な気持ちも軽減できると思います。
大学等教育機関のご担当者様で当社のサービスにご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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